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20畳リビングのエアコン位置は短辺の壁が正解!性能で選ぶ新常識

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  • 開放的な20畳のリビングにしたのは良いものの、最適なエアコンの位置がどこなのか全く分からない
  • L字型や吹き抜けのある特殊な間取りで、エアコンの設置位置を間違えて「効かない部屋」になるのが怖い
  • 本当に20畳用のパワフルなエアコンが必要?オーバースペックで初期費用も電気代も高くなるのは避けたい
  • SNSやブログで見た「最新の家なら6畳用で十分」という情報を信じたいけど、自分の家でも大丈夫なのか確証が持てない
  • せっかくこだわったインテリアだから、エアコン本体や配管が悪目立ちしないスマートな設置位置を知りたい

今回は、そんな20畳リビングのエアコン選びに関する尽きないお悩みについて、Web上の多様なデータを分析し、徹底的にリサーチしていきます。

結論からいうと、20畳リビングのエアコン設置の最適解は、「部屋の短辺の壁に設置し、長辺方向へ送風する」のが鉄則です。そして、エアコンの能力(畳数)は、もはや「家の断熱・気密性能で選ぶ」のが現代の常識と言えます。

なぜなら、エアコンの風を最も効率的に部屋の隅々まで届けるのがその配置であり、近年の住宅は性能が格段に向上しているため、カタログ通りの畳数選びはオーバースペックとなり、かえって電気代の無駄につながる可能性が高いからです。

「でも、『広い部屋には大きいエアコン』というのが当たり前だと思っていたし、小さいエアコンだと結局効かなくて何度も買い直すことになるんじゃないの?」といった不安の声が聞こえてきそうです。

たしかに、一昔前の住宅であればその考え方は正解でした。しかし、現代の家づくりにおいては、その常識が必ずしも当てはまらないケースが非常に増えています。正しい知識を持つことで、初期費用もランニングコストも抑えた、賢い選択が可能になります。

この記事を読むと、20畳リビングのエアコン選びで後悔しないために、以下のことが明確に分かります。

  • エアコンを設置すべきでないNGな位置とその科学的根拠
  • 家の性能(UA値)に応じた最適なエアコン容量の具体的な考え方
  • 特殊な間取り(L字・吹き抜け)を最小コストで快適にするための工夫

エアコンの設置場所や能力選びは、一度決めたら10年、15年と変更はできません。そして、その選択ミスは、毎月の電気代という形であなたの家計に静かに、しかし確実にダメージを与え続けます。この記事では、そんな「静かなる損失」を未然に防ぎ、10年後も「この選択で良かった」と心から思えるための客観的なデータと具体的な判断基準を提供します。

もくじ

20畳リビングのエアコン位置は短辺の壁!長辺送風が鉄則の理由

  • エアコンは部屋の短辺に取り付けるべき?長辺送風で効率最大化
  • 【失敗例】エアコンをキッチン近くに置くとセンサー誤作動の原因に
  • 室外機との距離も重要!配管が長いと効率ダウン
  • 縦長LDKにおすすめのエアコン配置と風向きの基本
  • L字リビングは無理せずエアコン2台配置も賢い選択
  • 吹き抜けリビングにはシーリングファン併用が効果絶大

エアコンは部屋の短辺に取り付けるべき?長辺送風で効率最大化

リビングのエアコン設置場所を考える上で、最も重要な基本原則があります。それは「部屋の短辺の壁に設置し、長辺方向へ向かって風を送る」ことです。

これは、エアコンから出る風を最も遠くまで、そして部屋全体に効率よく行き渡らせるための鉄則。エアコンの風は直線的に進む性質があるため、送風距離が最も長くなるこの配置が、空気を循環させる上で最も合理的です。

例えば、長方形のリビングであれば、短いほうの壁面にエアコンを取り付けることで、リビングの端から端まで気流が届きやすくなります。これにより、スイッチを入れてから部屋全体が快適な温度になるまでの時間が短縮され、結果的に省エネにも繋がるのです。

また、冷たい空気は重く下に溜まり、暖かい空気は軽く上に溜まるという性質があります。長辺方向に送風することで、これらの性質を持つ空気が部屋全体で自然な対流を起こしやすくなり、足元だけが寒い、あるいは顔のあたりだけが暑いといった「温度ムラ」を解消する効果も期待できます。

したがって、間取り図を見ながらどこにエアコンを置くか迷った際は、まず「部屋の形」に着目し、最も長い直線距離で送風できる壁面を探すことが、快適なリビング環境づくりの第一歩と言えるでしょう。

【失敗例】エアコンをキッチン近くに置くとセンサー誤作動の原因に

リビングにエアコンを設置する際、絶対に避けるべき場所の一つが「キッチン」の近くです。特に、コンロや換気扇の正面、あるいはすぐ隣といった位置は、多くの問題を引き起こす可能性があります。

最大の理由は、調理中に発生する「熱」と「油煙(オイルミスト)」です。

熱によるセンサーの誤作動

最近のエアコンは、室温を検知するセンサーで運転を自動制御しています。しかし、コンロなどの熱源の近くにエアコンがあると、その熱を「室温」だと誤って認識してしまうことがあります。
例えば、冬の暖房運転中。キッチンで火を使うと、エアコンは「部屋が十分に暖まった」と勘違いして運転を弱めたり停止したりします。結果、リビングで過ごしている人は寒いままなのに、エアコンは仕事をしなくなるという本末転倒な事態に陥ります。

油煙による性能低下と故障リスク

キッチンで発生する油を含んだ煙(オイルミスト)は、目には見えなくても空気中を漂っています。このオイルミストをエアコンが吸い込んでしまうと、内部のフィルターや熱交換器(フィン)に油が付着し、ベタベタになります。
油汚れはホコリを吸着しやすく、一度付着すると簡単には取れません。これによりフィルターが目詰まりを起こし、空気を吸い込む力が弱まって冷暖房効率が著しく低下します。さらに、内部に溜まった油汚れはカビの温床となったり、悪臭の原因になったりするだけでなく、最悪の場合は故障にもつながりかねません。

これらのことから、エアコンはキッチンから可能な限り離れた、クリーンな空気を吸い込める場所に設置することが、長期的に見て性能を維持し、快適に使い続けるための重要なポイントとなります。

室外機との距離も重要!配管が長いと効率ダウン

エアコン選びでは室内機のデザインや機能に目が行きがちですが、同じくらい重要なのが室外機の存在です。室内機と室外機は、冷媒ガスを循環させるための2本の配管で繋がれており、この配管の「長さ」と「高低差」がエアコンの効率に大きく影響します。

原則として、室内機と室外機の距離は「短ければ短いほど良い」とされています。

配管が長くなると、以下のようなデメリットが生じます。

  • エネルギー効率の低下: 冷媒ガスが長い距離を移動する間に、外気の影響を受けて熱の損失が生まれます。夏はせっかく冷やしたガスが温まり、冬は温めたガスが冷めてしまい、設定温度にするためにより多くのエネルギーが必要になります。
  • エアコン能力の低下: 各メーカーは、製品ごとに配管の最大長や最大高低差を定めています。この規定を超えると、コンプレッサーに負担がかかり、カタログ通りの性能を発揮できなくなる可能性があります。
  • 設置費用の増大: エアコンの標準工事に含まれる配管の長さは、通常4m程度です。それを超える場合は「配管延長」となり、1mあたり数千円の追加料金が発生します。化粧カバーも同様に延長料金がかかるため、初期費用が想定より高くなることがあります。

新築やリフォームで間取りを計画する際は、室内機の理想的な設置場所から最も近い屋外に、室外機を置くスペース(風通しが良く、直射日光が当たりにくい場所が望ましい)を確保できているか、セットで考えることが極めて重要です。

縦長LDKにおすすめのエアコン配置と風向きの基本

日本の住宅で非常に多い「縦長LDK」。このタイプのリビングでエアコンの効果を最大限に引き出すには、これまで説明してきた基本原則を忠実に守ることが鍵となります。

基本配置

まず、リビングの最も奥(短辺)の壁にエアコンを設置し、開口部(窓やベランダ)側(長辺)に向かって送風するのがセオリーです。これにより、部屋の隅々まで気流を届けることができます。

風向きの工夫

風向きの調整も重要です。

  • 冷房時: 風は水平か、やや上向きに設定します。冷たい空気は自然と下に降りてくるため、天井に沿って風を送ることで、部屋全体にゆっくりと冷気が行き渡ります。人に直接冷風が当たる不快感を避ける効果もあります。
  • 暖房時: 風は真下か、斜め下向きに設定します。暖かい空気は上に溜まりやすいため、まず床面を暖めることで、自然な対流を促し足元からじんわりと暖かさが広がります。

家具配置との関係

エアコンの吹き出し口の真下に、背の高い家具(本棚やキャビネットなど)を置くのは避けましょう。気流が遮られ、部屋の奥まで風が届かなくなってしまいます。特にソファを置く場合は、エアコンの対面に配置すると風が直接当たりやすくなるため、少しずらして配置するなどの配慮が必要です。

これらの点を押さえることで、縦長LDKでも温度ムラのない快適な空間を実現しやすくなります。

L字リビングは無理せずエアコン2台配置も賢い選択

注文住宅で人気のL字型リビング。空間に変化が生まれておしゃれですが、空調の観点からは非常に難しい間取りの一つです。なぜなら、壁の角が邪魔をして、1台のエアコンではどうしても風の届かない「死角」が生まれてしまうからです。

このような場合、「部屋の総面積に合わせた大型エアコンを1台」設置するよりも、「それぞれの空間に合わせた小型エアコンを2台」設置する方が、結果的に快適性と経済性の両面でメリットが大きくなるケースが多く見られます。

Webアンケートや専門家の意見を分析すると、2台設置には以下のような利点が見られます。

  • 快適性の向上: それぞれのエリアを狙って空調できるため、温度ムラが劇的に解消されます。リビングとダイニングで、それぞれの状況に合わせた温度設定が可能です。
  • 省エネ性の向上: 人がいるエリアのエアコンだけを運転させることができます。例えば、食事中はダイニング側だけ、くつろぐ時間はリビング側だけといった使い分けをすれば、無駄なエネルギー消費を抑えられます。
  • 初期費用の比較: 「20畳用1台」と「10畳用2台」では、機種にもよりますが本体価格に大きな差がない場合もあります。工事費は2台分かかりますが、長期的な快適性と光熱費を考慮すると、十分に合理的な投資と判断する声が多く聞かれます。

L字リビングの設計段階で「エアコンは1台で済ませたい」と考えるのは自然なことですが、入居後の快適性を最優先するならば、2台設置という選択肢を積極的に検討する価値は非常に高いと言えるでしょう。

吹き抜けリビングにはシーリングファン併用が効果絶大

開放感あふれる吹き抜けリビングは多くの人の憧れですが、快適な室温を保つのが難しいという大きな課題を抱えています。これは、空気の「暖かいと上昇し、冷たいと下降する」という性質が、縦に長い空間で顕著に現れるためです。

  • 冬: エアコンで暖めた空気はすぐに天井付近に溜まってしまい、人が生活する1階の床付近は寒いまま。
  • 夏: 2階の窓から入る日射で暖められた空気が吹き抜け上部に滞留し、エアコンの冷気は1階の床に溜まるため、上下で大きな温度差が生まれます。

この問題を解決し、エアコンの効率を劇的に向上させるための最も効果的なアイテムが「シーリングファン」「サーキュレーター」です。

これらの役割は、強制的に空気を攪拌(かくはん)し、部屋全体の温度を均一にすること。特にシーリングファンは、季節によって回転方向を変えることで、より効率的な空気循環を生み出します。

  • 暖房時(冬): ファンを上向き(昇り気流)に回転させます。これにより、壁際に沿って空気が上昇し、天井に溜まった暖かい空気を優しく引き下げて、部屋全体に循環させます。
  • 冷房時(夏): ファンを下向き(下り気流)に回転させます。床に溜まった冷たい空気を攪拌し、人に直接風を送ることで体感温度を下げます。

吹き抜けリビングを計画する際は、エアコンの設置と同時にシーリングファンの導入をセットで考えることが、デザイン性と快適性を両立させるための必須条件と言っても過言ではありません。

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20畳リビングのエアコン位置と能力は「家の性能で決まる」が鉄則

  • SNS調査で判明!20畳のLDKに6畳用を付けて「全く問題なかった」の声
  • カタログの「おもに20畳用」は50年以上前の無断熱住宅が基準
  • 【注意】20畳に18畳用などオーバースペックは逆に電気代が高くなる?
  • 何畳用が最適?UA値からエアコン容量を計算する方法
  • 2台設置するなら室外機1台で済むマルチエアコンという選択肢

SNS調査で判明!20畳のLDKに6畳用を付けて「全く問題なかった」の声

「20畳のリビングには、最低でも18畳用や20畳用のエアコンが必要だ」というのが、これまでの常識でした。しかし、SNSやYouTubeで家づくり経験者の声を調査すると、この常識を覆すような体験談が数多く見られます。

その代表的な例が、「高気密・高断熱な住宅の20畳LDKに、あえて6畳用のエアコンを設置してみた」というレビューです。
ある投稿者は、築25年の鉄筋コンクリートマンション(比較的気密性が高い)の20畳のリビングに、最も小さいクラスである6畳用のエアコンを取り付け、1年間生活した結果を報告しています。

その結果は、「夏も冬も全く問題なく快適に過ごせている」というものでした。夏の冷房は設定温度26度前後、冬の暖房は20度前後で十分に効き、エアコンのパワーにはまだ余力を感じるほどだと言います。

もちろん、これは「住宅の断熱性・気密性が一定レベル以上ある」という条件付きです。同じ投稿者も、実家の断熱性の低い木造住宅(16畳)に6畳用を設置した際は、夏は暑く冬は寒くて全く歯が立たなかったと付け加えています。

この事例から見えてくるのは、エアコンの能力選びの基準が、もはや部屋の「広さ(畳数)」から、建物の「性能(断熱・気密)」へと完全にシフトしているという、現代の家づくりにおける重要な事実です。

カタログの「おもに20畳用」は50年以上前の無断熱住宅が基準

なぜ、実際の住宅性能とエアコンの畳数表示には、これほど大きなギャップが生まれてしまったのでしょうか。その理由は、エアコンの能力を示す「畳数の目安」の基準が、驚くほど古い時代に作られたものだからです。

この基準が制定されたのは、今から半世紀以上も前の1964年。当時はまだ住宅に「断熱」という概念がほとんどなく、壁に断熱材が入っていない「無断熱住宅」が当たり前でした。窓はアルミサッシに単板ガラスで、家の隙間からは冬の冷たい風が容赦なく入り込んでくる、いわば”ザル”のような家です。

項目1964年頃の住宅(無断熱)現代の高性能住宅(例: HEAT20 G2)
断熱材ほぼ無し壁・天井・床に厚く施工
窓の仕様アルミサッシ・単板ガラス樹脂サッシ・ペア/トリプルガラス
気密性隙間だらけ(C値 5.0以上)高気密(C値 1.0以下)
家の性能熱が筒抜けで外気の影響を直接受ける魔法瓶のように熱が逃げにくい

エアコンの「おもに〇畳用」という表示は、この熱が筒抜けの無断熱住宅を基準に「このくらいの広さなら冷暖房できますよ」と計算されたものなのです。

言うまでもなく、現在の住宅、特に省エネ基準を満たす高気密・高断熱住宅は、当時の家とは比較にならないほど性能が向上しています。魔法瓶のように熱が逃げにくい家で、ザル用のパワフルなエアコンを使えば、オーバースペックになるのは当然の結果と言えるでしょう。

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【注意】20畳に18畳用などオーバースペックは逆に電気代が高くなる?

「とはいえ、能力は大きいほうが安心。大は小を兼ねるでしょう?」と考える方もいるかもしれません。しかし、エアコンにおいては、この考え方がかえって損につながる可能性があります。オーバースペックなエアコンは、初期費用が高いだけでなく、ランニングコスト(電気代)も高くなるリスクをはらんでいるのです。

これは、エアコンの運転効率の特性に理由があります。エアコンのコンプレッサーは、常にフルパワーで動いているわけではなく、室温に応じて出力を細かく調整しています。そして、最もエネルギー効率が良いのは、ある程度の負荷がかかっている「定格運転」に近い状態の時です。

高性能な住宅でオーバースペックなエアコンを使うと、すぐに部屋が設定温度に達してしまい、その後はごく弱い力で運転し続ける「低負荷運転」の時間が長くなります。これは、高性能なスポーツカーで常に時速10kmのノロノロ運転をするようなもの。エンジン(コンプレッサー)の性能を全く活かせず、燃費(電気効率)は非常に悪化してしまうのです。

住宅性能に合わない過剰な能力のエアコンを選ぶことは、高いお金を出して、燃費の悪い車を買うようなもの。むしろ、住宅性能に合わせて少し小さめの能力のエアコンを選び、適切な負荷で効率よく運転させてあげるほうが、トータルコストを抑える賢い選択と言えます。

実は、エアコン本体の効率を気にする以上に、根本的な電気代を節約できる方法があります。それは「電力会社のプラン見直し」です。
ご家庭の生活スタイルに最適なプランへ切り替えるだけで、年間数万円単位の節約に繋がるケースも珍しくありません。

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何畳用が最適?UA値からエアコン容量を計算する方法

「では、我が家には一体何畳用のエアコンが最適なのか?」この問いに答えるための鍵となるのが、住宅の断熱性能を示す客観的な指標「UA値(外皮平均熱貫流率)」です。

UA値は数値が小さいほど断熱性能が高いことを意味し、この数値を使えば、あなたの家に必要なエアコンの能力(暖房能力kW)を概算することができます。著名な建築家である松尾和也氏が提唱する計算式などが有名で、専門家はこれらを元に適切なエアコンを選定しています。

非常に簡略化すると、計算には以下の要素が必要です。

  • 家のUA値(住宅の性能)
  • エアコンを設置する地域の冬の最低気温(外部環境)
  • 暖房時の室内設定温度(ライフスタイル)
  • 家の広さや形状

例えば、同じ20畳のリビングでも、UA値が高く(断熱性が低く)寒い地域であれば14畳用が必要になるかもしれませんが、UA値が低く(断熱性が高く)温暖な地域であれば6畳用で十分、という計算結果が出ることがあります。

この計算は専門的で少し複雑ですが、重要なのは「カタログの畳数表示ではなく、UA値という客観的な数値に基づいて判断すべき」という考え方です。
家を建てる際には、設計士や工務店に「この家のUA値はいくつですか?その性能なら、何畳用のエアコンが最適ですか?」と必ず確認するようにしましょう。それが、10年後も後悔しないエアコン選びの最も確実な方法です。

そもそも、これから家を建てるのであれば、エアコンの心配がほとんど要らないほどの「高気密・高断熱住宅」を検討するのが最も賢い選択と言えるでしょう。

とはいえ、「どこのハウスメーカーが高性能なの?」「費用はどれくらい変わるの?」といった新たな疑問が生まれますよね。
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2台設置するなら室外機1台で済むマルチエアコンという選択肢

L字リビングや、リビングと隣接する部屋を同時に空調したい場合などで、エアコンを2台設置する案が浮上することがあります。しかし、その際に問題となるのが「室外機の置き場所」です。2台分の室外機を置くスペースがなかったり、家の外観を損ねてしまったりするのは避けたいところ。

そんな課題を解決してくれるのが「マルチエアコン(マルチパックエアコン)」という選択肢です。

マルチエアコンとは、1台の室外機で、2台以上の室内機を運転させることができるシステムのこと。大手空調メーカーであるダイキンなどが様々な製品をラインナップしています。

マルチエアコンのメリット

  • 省スペース: 室外機が1台で済むため、ベランダや建物の外壁周りがスッキリします。設置スペースが限られている都市部の住宅などで特に有効です。
  • 外観の維持: 建物の外観を損ねることなく、複数台のエアコンを設置できます。
  • 柔軟な組み合わせ: 壁掛形や天井埋込形など、異なるタイプの室内機を自由に組み合わせることも可能です。

マルチエアコンのデメリット

  • 初期費用: 一般的に、同じ能力のエアコンを個別で2台買うよりも、マルチエアコンのほうが高価になる傾向があります。
  • 同時故障のリスク: 室外機が故障した場合、それに接続されている全ての室内機が使えなくなってしまいます。
  • エネルギー効率: 最新のモデルでは改善されていますが、一般的には個別のエアコンのほうがエネルギー効率(省エネ性能)は高いとされています。

初期費用や効率の面で一長一短はありますが、「どうしても室外機を1台にまとめたい」という明確な要望がある場合には、非常に有効な解決策となります。設置には専門的な知識が必要なため、検討する際はダイキンのプロショップなど、経験豊富な専門業者に相談することをおすすめします。

【まとめ】20畳リビングのエアコン位置と選び方で後悔しないためのポイント

今回は、20畳リビングにおけるエアコンの最適な「位置」と、家の「性能」に基づいた能力選びという、現代の家づくりにおける新常識について解説しました。

UA値やL字型、吹き抜けなど、家づくりでは考えなければならない専門的な要素が非常に多く、情報収集だけで疲れてしまう方も少なくないかもしれません。Web上には様々な意見が溢れており、「一体何を信じれば良いのか」と途方に暮れてしまうこともあるでしょう。

しかし、本質は非常にシンプルです。エアコン選びの判断基準は、もはや漠然とした「部屋の広さ」ではなく、客観的な指標である「家の性能」であること。そして、空調効率を最大化する設置場所には、普遍的な原則があること。この2点を押さえるだけで、選択肢は驚くほど明確になり、専門家の提案を鵜呑みにするのではなく、ご自身の知識で判断できるようになります。

この記事で得た知識は、これから10年、15年と続くあなたの暮らしの快適性と、毎月の光熱費という形で家計を守るための、いわば「羅針盤」です。

まずは、家づくりのパートナーである設計士や工務店に、こう尋ねてみてください。

「この家のUA値(断熱性能)は、いくつですか?」

その一言が、10年後も「この選択で良かった」と心から思える、後悔のない家づくりの確かな一歩となるはずです。

当サイトでは、今後も特定の企業に偏ることなく、中立的なリサーチャーとして、皆様が賢い選択をするための客観的なデータと分析を提供してまいります。あなたの家づくりが、成功裏に進むことを心より応援しております。

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